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2024年2月からのGmailガイドライン変更ついての対策(SPF,DKIM,DMARC)

Gmailでは、なりすましによる迷惑メールの削減を目的として、2024年2月以降、Gmailアカウントに1日あたり5,000件を超えるメールを送信する送信者は、送信元アドレスのドメインにSPFレコード・DKIM署名・DMARCメール認証の設定が必要となりました。

メール送信者のガイドライン https://support.google.com/mail/answer/81126

この設定がされていない状態で配信されたメールについては、通常通り届かなかったり、迷惑メールに分類される可能性があります。

これに対応するための、SPF,DKIM,DMARCの設定方法について説明いたします。

※なお「める配くん」のサーバーでは、既にSPFが設定済みのため、DKIM・DMARCの設定のみをお願いしております。

目次

  1. SPF
    1-1 SPFとは?
    1-2 SPFレコードの設定方法
  2. DKIM
    2-1 DKIMとは?
    2-2 DKIMの設定方法
  3. DMARC
    3-1 DMARCとは?
    3-2 DMARCの設定方法
  4. SPF、DKIM、DMARCが正しく設定されているかの確認方法
  5. まとめ

1. SPF(Sender Policy Framework)

1-1 SPFとは?

SPFとはIPアドレスを認証情報として、送信元のドメインが公式であることの証明をする仕組みになります。

メール配信をするサーバーの情報を、送信元ドメインのDNSレコードに書き込むことにより証明を行います。

1-2 SPFレコードの設定方法

1)メール配信システムを提供している運営会社に「SPFを設定するためのレコードの情報(設定値)」をご確認ください。

 例)メール配信システム「める配くん」を利用している場合は、
 「株式会社ディライトフル」にSPFレコードの情報をご確認ください。

2)自社ドメインを管理しているレンタルサーバーなどの管理画面にログインして、SPFレコードを記載してください。

  例)ムームードメインの場合、ドメインを選択し 
  ネームサーバ設定変更のセットアップボタンを押します。

 SPFレコードを設定します。

2.DKIM(Domain Keys Identified Mail)

2-1 DKIMとは

DKIMとは電子署名を使って、メールがなりすましや改ざんされていないかの認証を行う仕組みです。

送信者側のメールサーバーが秘密鍵(電子署名)を付与し、受信者側のサーバーが公開鍵をDNSサーバーから取得し、秘密鍵と公開鍵
があっていれば相手側にメールが届きます。

2-2 DKIMの設定方法

1)メール配信システムを提供している運営会社に「DKIMの設定情報」をご確認ください。

例)メール配信システム「める配くん」を利用している場合
「株式会社ディライトフル」にDKIMの設定情報を確認します。

2)自社ドメインを管理しているレンタルサーバーなどの管理画面にログインして、ドメインキーを入力します。

例)ムームードメインの場合

ドメインを選択し 
ネームサーバ設定変更のセットアップボタンを押します。

下記のように設定を行います。

3.DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance)

3-1 DMARCとは

DMARCとは、SPFやDKIMの認証に失敗した場合、そのメールの処理を設定する仕組みになります。
DMARCは「SPF」「DKIM」「DMARCレコード」を手順にそって設定することで利用できるようになります。

DMARCを設定することで、メールの到達率を向上させることができます。

3-2 DMARCの設定方法

下記の値をネームサーバーに設定します。
ポリシー(p)は下記の3種類ありますが、基本的にnoneでかまいません)

p=none(何もしない)
p=quarantine(迷惑メールフォルダなど別の場所に隔離する)
p=reject(メールを受け取らず拒否する)

v=DMARC1; p=none; pct=100; rua=mailto:DMARCの集計レポートを受け取るアドレス; ruf=DMARCの認証レポートを受け取るアドレス

例)ムームードメインの場合、ネームサーバーの設定で下記のように記入します。

4. SPF、DKIM、DMARCが正しく設定されているかの確認方法

1)設定完了後、ご自身のgmail宛にご利用のメール配信システムからテストメールを配信します。

2)gmailの右上の3つの点ボタンを押します。

3)メッセージのソースを表示をクリックします。

4)下記のようにSPF・DKIM・DMARCがPASSの場合は正常に設定されております。

正常に設定されていない場合は各種設定を見直してください。

5.まとめ

せっかく時間をかけて作成したメールが、迷惑メールに入ってしまったり届かないとガッカリしますよね。

当社の運営するメール配信システム「める配くん」では、到達率向上のため送信サーバーにはSPFが設定済みとなっております。

また、有料オプションにはなりますが、DKIM・DMARCについても対応しております。

さらにDKIM・DMARCの設定が難しい方向けに、SPF・DKIM・DMARCが設定済みの送信元アドレスレンタルも行っております。
(ドメインは@skybluemail.comとなります。)

メールが届かずお悩みの方、また新しくメール配信システムをお探しの方は、是非「める配くん」を候補の一つに入れてください。