メールマガジンやステップメールをユーザ・消費者に送信して、自社サービスのマーケティングやプロモーションを成功させたいなら? 便利な機能をたくさん備えた、専用のメール配信システムを使うこと。それがいちばんです!
そんな頼もしいメール配信システムですが、検索したら、数ページにわたって数十におよぶ種類が出てきますね。こんなにあると、すべてのページをチェックするだけでも一苦労。何よりも、「どうやって選んだらいいのかさっぱりわからない」そんな嘆きがよく聞こえてくるのが現状です。
メール配信システムも適当に選んでは後悔します。そこで、これからメール配信システムを決めるにあたって、忘れずに注意したほうがよいポイントをご紹介しましょう。
各メール配信システムの機能を検討する
メール配信システムの機能は、優先してチェックしたほうが絶対に後悔しません。……もっとも、各社の機能には、微妙な違いがありますね。似通った機能もあれば、一部の会社の製品にはない機能もあるなど、厄介なことに比較は一筋縄にはいきません。
そこで、この場では、大まかな機能を並べておくにとどめます(個別の機能については各ページに、詳細な説明がありますのでぜひご覧ください)。
・配信数
「どれくらいのメールを送信したいのか?」この点がはっきりしているなら、配信数のチェックは必要不可欠となります。
また、配信数によって料金プランに違いが出る傾向もありますね(こちらもご覧ください)。
・配信機能
配信日時の予約等のサービスは、今ではどこでもかなり高レベルに達しています。とはいえよく見ていけば、細かな違いが確認できます。
・編集機能
現在は、テキストメールよりもHTMLメールを送信したほうがプロモーションでよい成果を出せる可能性が高いですね。
このためHTMLメールのエディタ機能が充実しているシステムを選んで作成したほうが、作業効率が上がっておおいに得をします。
・効果を測定する機能
メールの開封率を調査できる機能や、メール内のリンクのクリック率を調査できる機能は、今ではおなじみのものとなっています。効果測定できると、その後の分析作業がはかどりますね。
・セキュリティ
不正なアクセス等に対して脆弱なシステムでは、安心して使ってなどいられません。この点はとびぬけて重要です!
※さて、これらの機能を比較するときは……
次の章での内容も大事です! 一緒に考えるようにするほうがよいでしょう。
メールを送信する目的を改めて整理する
たった今、上の章で説明したように、メール配信システムに関しては機能をできる限り比較したほうが失敗しなくて済むようになっています。
もっともそのときに、同時にやったほうがいいことがあります。それは
「いったい何のために、メールを送信するのか?」
「何のために、メールをまとめておおぜいのアドレスに送る必要があるのか」。
「そんなこと、今さら振り返るまでもない!」と感じるかもしれませんが、これは意外なほどニーズのある過程だととらえたほうがよいでしょう。なぜならば、どんなに優れたメール配信システムであっても、「完全無欠な製品は存在しないから」です。
この点をかみ砕いて解説しますと……
・あれもこれも~と、欲張ってすべての機能にこだわると結論がかえって出なくなってしまう
・このため、ほしい機能がいくつもあっても、優先順位の高い機能に重点的にこだわったほうが正解
・機能の優先順位を決めるには? 「メール配信システムを用いて何をしたいのか?」この点に立ち戻って考える時間を設けたほうが建設的!
例:たとえば、「新発売の商品やキャンペーン商品の宣伝をコンスタントに仕掛ける必要がある場合」なら?
→商品のよさを瞬時に、的確に伝えるメールを送るべきでしょう。その場合なら、HTMLエディタ機能にこだわったほうが正解ですね。
例:たとえば、「メール内に、たくさんのリンクを挿入して、各ページに誘導してさまざまな情報を拡散したい場合」なら?
→リンククリック率がわかったほうが正解でしょう。また、ステップメール等を出す機能があるほうが好都合ではないでしょうか。
料金/費用対効果を検証する
さてさて、メール配信システムを導入する目的や、機能等の整理・比較を進めたら? そろそろ…コストの件にも目を向けないといけません。
・料金システムの整理
基本的には、どこの社でも月額等の料金プランを組んでいることがほとんどです(同じ会社で、2コース以上の料金プランを設けていることは珍しくありません)。したがって、毎月の負担額を比較することはどちらかといえば簡単でしょう。
ちなみに、極端に高くつく業者が目立つというわけではありません。むしろ、料金の格差は大きくはつかないものです。それでも、出来たら「安上がりなのに、ハイスペックなシステム」を選びたいところですね。
そのほか、「入会金」「初期費用」が必要なケースもザラですし、何らかのオプションのサービスを使うにあたって、追加の料金が必要となるケースもあります。
・予算
メール配信システムは、予算の範囲内で選ぶのがもちろん当たり前でしょう。もっとも、あまりにも安いサービスを使うと? 思ったような効果が得られないかもしれません。各社の金額から相場感をつかんだ上で、予算の見直しを行うというやり方も有効でしょう。
・費用対効果
メール配信システムも、販促等の目的を意識して導入するものです。そのシステムを使うことで、どれくらいの収益を目標とするのか? そのあたりは、できたらある程度細かくシミュレーションしたほうが合理的ですね。
費用対効果の計算がうまくいけば、望ましいシステムを間違えずに選ぶ足掛かりを持つことが可能です。
操作性の確認を忘れない
この点も、できれば欠かさずにやったほうが無難ですね。といっても、正式に申し込みするまでまったく使わせてもらえないというシステムも、当然あるわけで、この場合はもちろん確認はあきらめるしかありませんが……。
とはいえ、トライアル等での使用をさせてくれるサービスもかなりありますね。テスト用・デモ用のアカウントを使うチャンスがあるなら、なるべく使ったほうが安全です。
※言い換えますと、メール配信システムはできれば、慌てて利用を検討するよりも時間をかけて進めるに越したことはありません。
サポート面の充実度も、忘れずに比較しておく
これまた、とても大事なチェック点です! メール配信システムの提供元が、管理に関してどのようなサポートをしてくれるのか? この点もできたら、Excelのようなソフト・ツールでリストをつくるなどして一度まとめることがおすすめです。
※メール配信システムの業者への問い合わせや相談が、どれくらいできるのか? この点は、できたら確認しておきたいところです。
業者も24時間対応しているとは限りません(むしろ、夜間は連絡が取れないという業者が多数派でしょう)。
そして、海外のシステムを使う場合はこの点にひと際注意深くなるべき。何しろ海外の場合、日本語でのやり取りができなかったり、電話でのサポートがなかったりと……いろいろとデメリットがあります!
まとめ:満足できるメール配信システムの選び方
メール配信システムの機能、初めて選ぶときはつい迷ってしまいますが……これだけはスルーせずにチェックするようにおすすめします。
・各社のシステムの機能を比較する。ただしその際に、メールを大量配信する目的に合わせて、優先すべき機能を決めていくほうがよい。
・機能や目的にこだわるいっぽうで、料金に関しても並行して検討しなければならない。一種の投資だと考えて、費用対効果を出せるような計画をできたら立てたいところ。
・テスト・デモのサービスがあるなら、できるだけ利用して、各社の使い心地を比較することも大事。
・サポートや、問い合わせに関してもチェックを怠らない。海外版は普及してはいるものの、サポートや問い合わせをしやすいとは限らない。
メール配信システムは、今ではどこの社でもたいていは便利なサービスを出していますが……それでも、安易な申し込みはよくありません。役に立つところを選んで契約しましょう!