せっかく作成したメールが迷惑メールフォルダに入ってしまうことありませんか?
メールの内容に問題はないし、配信許可を貰ったはずなのになぜ迷惑メールフォルダに入ってしまうのでしょうか。
この記事では、迷惑メールフォルダに入りやすいメール と 迷惑メールフォルダに入ってしまった場合の対策についてご紹介します。
なぜ迷惑メール判定をされてしまうのか
まず、「迷惑メール」とは、受け取りを望まない電子メールのことです。
受信することを同意・承諾していないのに送信されたり、受信者が受け取りを拒否しても引き続き送信されたりします。「スパムメール」と呼ばれることもあります。
迷惑メールにはいくつかの種類があり、ウイルス感染や詐欺目的など明確な悪意を込めて送られてくるものや、商品の売り込みや宣伝、勧誘といった商行為に繋がる内容のもの(広告・宣伝メール)があります。
では、なぜ配信許可を貰って送ったメールでも迷惑メールと判断されてしまうのでしょうか?
ドコモ・au・ソフトバンク等の通信キャリアやGmailやYahoo!メール等のフリーメール、nifty・so-net等のISPでは、迷惑メール(スパムメール)を防ぐため、それぞれが独自の基準で迷惑メール対策を行っています。
迷惑メールかどうかは、メールの内容・配信方法や配信環境など様々な項目や基準で判定をしており、許可を得て送っているメールであっても、各社の基準によっては迷惑メールと判断されてしまう場合があります。
また、迷惑メールと判定される基準は年々厳しくなっているため、これまで大丈夫であっても突然迷惑メールと判定されてしまうこともあります。
迷惑メールと判断されやすいメール
では、どのようなメールが迷惑メール判定をされやすいのでしょうか。
ここでは、迷惑メールと判断されてしまうメールの特徴をご紹介します。
メールの内容に問題がある
メールの件名や本文に、スパムキーワードやフレーズが多く含まれている場合、迷惑メール(スパム)と判断されやすくなります。
スパムキーワードは、単独で使用された言葉だけでなく、文脈や他の要因も考慮されることが一般的です。
また、度が過ぎる煽り表現や飾り文字なども、迷惑メールと判断される可能性があります。
送信元のアドレスに問題がある
使用しているドメインの評価が低い場合は、迷惑メールと判定される可能性があります。
GmailやYahoo!メールなどのフリーメールの場合、低い評価を受け、メールが届かなくなることがあります。
確実に届けたい場合は、自社の独自ドメインを取得しメール配信をしましょう。
配信リストに問題がある
宛先不明や何らかの理由で不達になったアドレスに対し、何度も配信を行うと相手先から「迷惑メール」なのではないかと判断されることがあります。
例えば、Aさんのdocomo宛が何らかの理由でエラーとなったのにも関わず、何度もメールを送信し続けると『このサーバーから配信されたメールは迷惑メールだ!』と判断され、関係のないBさんやCさんのdocomoにまでメールが届かないようになってしまいます。
配信リストを定期的に見直し、メールを配信することが大切です。
迷惑メールと判断されない対策
続いて迷惑メールと判断されないための対策をいくつかご紹介します。
ちなみに『こうすれば100%迷惑メールにならない!』という対策は、残念ながらありません。
(Gmailなどで迷惑メールフォルダに入る基準・入らない基準を公開していないため)
ですが、迷惑メールに入る確率を下げるためにも、下記の対策を実践してみてください。
1. 送信元のドメイン認証の設定
送信元アドレスのドメインに対して、SPF、DKIM、DMARCなどのドメイン認証プロトコルを設定して、送信元アドレスの信頼性を高めます。
上記の設定を行うためにもGmailなどのフリーアドレスではなく、独自ドメインのアドレスを取得することをお勧めします。
ちなみにメール配信システム「める配くん」では、独自ドメインを持っていないお客様向けにSPF・DKIM・DMARが設定済みの送信元アドレスレンタルサービスを行っております。
難しい設定が苦手!という方は是非ご相談ください。
2. メールリストの管理
メールリストを定期的にクリーンアップし、アドレスが【有効】であることを確認しましょう。宛先間違いや不明なアドレスなどのエラーメールは定期的に削除することが大切です。
ほとんどのメール配信システムでは、一度エラーになったアドレスは、自動で次回の配信から除外されるようになります。
メール配信システムを利用すると、面倒なメールリストの管理をシステムで行ってくれるので時間の効率にも繋がります。
3. 配信速度の調整
メールの一斉配信をする場合、短時間に大量の配信をしてしまうと迷惑メール判定を受けることがあります。
特にgmailやMicrosoft、キャリアについては、1分当たりの配信数を絞って配信することが重要です。
4. 短縮URLを使用しない
短縮URLはリンク先のURLとは全く別のURLに変換されるので、悪徳な業者などがドメインを隠すために短縮リンクを使用することが多々あります。
その経緯もあり、短縮URLを使用していると迷惑メールと判断されることがあります。
5. 過度な装飾を行わない
記号・罫線を多用しすぎると迷惑メールと判断されることがあるため、過度な装飾は控えるようにしましょう。
《NG例》
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6. スパムキーワードの回避
スパムフィルターに引っかからないように、スパムキーワードを避けるようにしましょう。
単独で使用された言葉だけでなく、文脈などでも判断されるので注意が必要です。
《スパムキーワードとは》
- 割引、特売、格安 などの割引に関連する言葉
- 無料、現金、お金を稼ぐ など、金銭に関連する言葉
- ダイエット、薬、医薬品、増大 など、健康や医療に関連する言葉
- 詐欺、詐欺師、詐欺 など、詐欺や詐欺行為に関連する言葉
- 過激な性的表現、わいせつな言葉、性的サービスに関連する表現
- パスワードの再設定など、個人情報を詐欺的に入手しようとするメールに関連する言葉
- カジノ、賭博、ラッキーなど、ギャンブルやゲームに関連する言葉
7. メールの配信停止方法を記載する
メールの配信停止(オプトアウト)がいつでも簡単にできるようにすることも重要です。
特定電子メール法に触れないためにも、メールの文末などに配信停止の案内をしっかりと明記しておきましょう。
8. マルチパート配信で送信する
マルチパート配信とは、HTMLメールとテキストメールのコンテンツを合わせて配信し、受信者の設定や環境に応じて適切なメール(HTMLかテキストか)を表示することができる機能です。
テキストしか開けないユーザーにHTMLメールを送信してしまうと、文字化けなどで見づらいメールとなってしまいます。
そのようなメールは迷惑メールと見なされてしまう可能性もあるため、マルチパート配信でメールを送信するようにしましょう。
まとめ
迷惑メールと判定されないための対策をいくつかご紹介しました。
せっかく時間をかけて作成したメールが届かないとガッカリしますよね。
『これをしたら確実に届く!』という対策がないのが現状ですが、様々なポイントを押さえて改善していくことで、迷惑メールになる確率を下げることは十分に可能です。
是非実践してみてください。