今や、誰でも日常的に受け取っているEメール。このメールを利用すれば、数多くの業界で応用できるマーケティングが成り立つことをご存じでしょうか?
とてもありふれた存在になったメールですが、実は驚くほどポテンシャルがあるのです。
では、どうやったらビジネスに役立つのか?
メール配信をどのように実施したら、集客や売上に成功できるのか?
これからメールマーケティングのすべてを語っていきます!
メールマーケティングとは? いったい何?
オーソドックスなメールマガジンをはじめ、メールを送信する企業はよく見かけますね。ところで企業は、それらのメールをなんとなく送っているわけではないはず。そこには、何がしかの目的があるはずですね。
「お得意さんに商品の最新情報を届けたい」ということもあれば「Webサイト上で一般公開できないような情報を届けたい」なんてこともあるでしょう。
メールマーケティングの場合、主な目的は「見込み客を、顧客として囲い込むため」になります。
そこには
「売りたい商品やサービスをネットユーザに注文してもらうため」
「末永くリピートしてもらうため」
といった目的も含まれますね。
いずれにしても、「ネットユーザ(メールユーザ)を誘導して、商材・サービスの申し込みや問い合わせといったアクションを起こしてくれるように誘導すること」が最終目的となります。
メールマーケティングが今、注目を集める理由
1.数多くの消費者に対して、ネットユーザに対してPR活動ができる
マーケティングの使える手段が豊富な時代になりましたが、その中でも「Eメール」の存在感・普及率はとにかく顕著ですね。
メールは、ネットユーザの使用デバイスがPCからスマホ・タブレットに移った今でも依然として広く使われています。世代で見ても、未成年から高齢者まで幅広く使われていますね。
そして、ビジネスの現場でもまだ欠かせないコミュニケーションツールです。
このように、ネットを代表するコミュニケーションの手段であることが、メールマーケティングのセールスポイントにつながっています。メールアドレスを持たないネットユーザが皆無であるからこそ、他のマーケティング方法よりも汎用性があるのです。
たとえば、今はSNSマーケティングが大盛況ですね。
とはいえ、SNSはFacebook・Twitter・Instagram・LINE・TikTok~と種類が豊富。しかし、すべてのネットユーザが共通して使うSNSはありません。
したがって比較するとメールマーケティングのほうが、数多くの見込み客への売り込みが可能となるわけです。
2.精密なデータを集めて分析できる機会が用意されている
メールは20年以上前から廃れることなく利用されてきてきました。その過程を通じて、メールの分析を行う仕組みは非常に発達しています。
たとえば、
・メールの開封率
・文中のURLのクリック率
これらのデータは、とても正確に測定・収集できるようになっています。通常のWebコンテンツのそれと比べても劣りません。
データの収集は、マーケティングを緻密に行いたいときは不可欠なもの。メールマーケティングにはこの点でもおすすめしやすいのです。
ただメールマガジンを発行するのと、どこが違う?
「メールマーケティング」という言葉を見聞きしたとき、なんとなくメルマガをイメージする方は多いでしょう。とはいえ、「メールマーケティング=メールマガジン」とは言い切れません。正確に述べるなら「メルマガは、メールマーケティングの一種」なのです。
※ちなみにメールマーケティングでは、メルマガ以外にも「ステップメール」「(リ)ターゲティング」~と、さまざまなメールを使い分けます。
「メルマガ」は基本的に、不特定多数のかなりのユーザに配信することがほとんどでしょう。実際に、多数のユーザに一度に送り届ける理由がある情報であれば、メルマガを選んで正解ですね。しかし、限られた条件にあてはまるユーザにのみ送りたい情報であれば、通常のメルマガは選ばれないのです。
メールをどう使うと、メールマーケティングになるのか
メールマーケティングでは事前の詳細な分析がカギを握ります。
・売り込みたい商材・サービスの性質
・ターゲットとなる客層
・マーケティングに使える期間
・手元にあるネットユーザのメールアドレス等のデータ
……etc.
これらの判断材料をもとに戦略を立て、対応に移します。
※なおメールを発行したら終わり、ではありません。
その結果を調査・分析して、次のメール配信に役立てます。
言い換えますと、継続的に取り組むことで成果を出していけるのです
(これもメールマーケティングのメリットのひとつでしょう)。
メール配信システムとはどんなシステム?
メールを書いてただ送るだけでしたら、Outlookをはじめさまざまな専用のソフトがありますし、またWebメールサービスを使っても簡単でしょう。
ただし、たくさんのメールを一度に送るとなると? どうでしょうか? 普通のメールソフトやWebメールにも、同時に複数の相手に送信する機能なら備わっていますね。しかしそこには限界があります。
そこでメルマガのような、数千人や数万人といった大規模な一括送信が必要な場合なると、大量のメール配信のために開発された特別なシステムの出番となるのです(料金を払う価値があります!)。
メール配信システムの仕組み
メールの大量送信は、ただでさえサーバに負荷をかけるもの。それなのに電子メールのサービスがスタートして以来、これまでに大量の迷惑メールがたびたび送信されてきました。このようなトラブルを背景に、大量のメールの一括送信が行われると、それは迷惑メールと判断する仕組みが初期のうちにメールサービスに盛り込まれるようになりました。
したがって通常のメール機能で一括送信をもし敢行したら? 費用はかかりませんが、迷惑メールとみなされる恐れが一気に強くなってしまいます。
※送り先に届かないだけではありません。悪質な送信者とみなされると、そのメールサービスを自由に使えないようにされてしまう恐れが生じます!
しかし現在は、MTA(メール転送エージェント)という名の、メールの大量配信および高速配信を可能とする技術があります。このような技術を適切に使えば、大量のメールを送ってもスパムとみなされずに済むのです。
メール配信システムのサービスを使うとできること
大量のメールの送信に失敗しないことだけが、メール配信システムの取り柄ではありません。送受信のスピードや効率という点で見ても信頼できますし、アドレスのリスト管理やHTMLメールの作成といった点でも優れています。ターゲットにしたい客層の分析をする上でも何かと役に立ちますね。
まとめ:売上を伸ばしたいときに、とても役立つメールマーケティング
顧客&見込み顧客のメールアドレスがあるなら、そしてメール配信システムを手に入れればメールマーケティングはすぐにでもチャレンジできます。
・SNS等と比べると、やや影が薄くなってきたEメール。しかしマーケティングに活用できるチャンスはまだじゅうぶんある。
・単なるメルマガの発行以外にも、さまざまな方法を使って宣伝・広報・集客等の目的を達成できる。
・おおぜいの客層にアピールすることができる上に、緻密な分析をするチャンスも魅力的。
・しかし、普通のメールソフトやWebメールで大量のメールを送ろうとしてもうまくいかない
(届くとは限らないほか、迷惑行為とみなされてしまう恐れがある)。
・そこで、大量のメールを一気に送り届ける機能を備えた、特別な配信システムを使うべきである。
メールマーケティングは特定の業界だけで効果を発揮する理論ではありません。どんな業界でも応用できるチャンスがあるのです。