この記事は以下のような悩みを持つ人に向けて書いています。
- 自社メルマガの開封率が低くて読まれない
- メルマガに目を通してもらっても、ユーザーがURLをクリックしてくれない
- 開封率・クリック率を測る方法がわからない。できれば簡単な方法が知りたい
- メルマガの開封率・クリック率が低い原因と有効な対応策が知りたい
メルマガ配信を行う上で開封率とクリック率は非常に重要な数値です。なぜなら、これらの数値はメルマガの効果を反映した数値であり、改善ポイントを見つけるための大きなきっかけになるからです。
改善ポイントをさがしだしてこれらの数値を高めていけば、多くのユーザーにメルマガを読んでもらえて自社サイトに訪問してもらえるようになります。
本記事では、メルマガの開封率とクリック率が低くなる原因とその対策について解説します。また、開封率・クリック率の測定や改善に便利なメール配信システムについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
メルマガの開封率とクリック率が低い原因とは
メルマガの開封率やクリック率は業種・業界、調査方法、コンテンツの内容、ターゲット層などによって異なります。
この項目では、まず開封率・クリック率の一般的な傾向を紹介し、実際に開封率とクリック率が低くなってしまう原因について解説します。
メルマガの開封率とクリック率の一般的な傾向
メルマガ全体の平均開封率は約20%で、クリック率は2~3%程度です。
業種・業界別に見るとNPO・行政サービス、教育関連(高校・大学・社会人学習など)は開封率・クリック率ともに高い傾向にあります。対して、製造・物流・エンジニアリング系、広告・マーケティング・PR系などは両者ともに低くなります。
このことから、営利目的でなく、自分の生活やキャリアに直接かかわってくるメルマガは開封率・クリック率ともに高くなる傾向にあるようです。
一方で何かを売り込まれたり、強烈に何かを勧められたりする内容のメルマガはユーザーに読まれにくく、クリックされにくいと言えますね。
メルマガの開封率が低くなる原因
メルマガの開封率が低くなる主な原因は以下のとおりです。
- 件名が「配信者目線」になっている
配信者目線の件名ではユーザーに響かない。たとえば、販促メールの場合「在庫あり」と書いてしまうと場合によっては売り手側が在庫を処分したがっているように感じてしまう。
- 件名からメルマガを読むメリットが感じられない
メリットを感じられないメールは読まれない。
- 情報の鮮度が件名で判断できない
最新の情報を配信していないなら、今すぐチェックする必要性や緊急性を感じられない。結果、少し気になってもチェックが後回しになり、忘れられる。
- ユーザーが自分事ととしてとらえられない件名になっている
「自分には関係ない」と感じさせるメールは開封されない。
- メルマガの内容がユーザーのニーズとズレている
件名に興味を感じて開封しても、内容がつまらなければ次の配信から開封される確率は下がる。
- 配信頻度が適切ではない
メルマガは、ターゲットの属性によって読まれやすい曜日や時間が異なる。
- 特定電子メール法に違反している
特定電子メール法に違反しているメールはスパムあつかいになり、迷惑メールフォルダに入ってしまう。
メルマガのクリック率が低くなる原因
メルマガのクリック率が低くなる主な原因は以下のとおりです。
- 販促色が強過ぎる文面
一方的な営業文句が書かれているメールはユーザーに嫌われやすい。
- クリックしてほしいURLやボタンの配置が悪い
URLやボタンを見つけにくい、押しにくい、といったレイアウトはクリック率が下がる。
- メール本文が長過ぎる
長文メールは読んでもらえる確率が低い。読んでもらえなければユーザーにメリットを伝えられないので、URLやボタンがクリックされる確率も下がる。
- 不快な言葉や不適切な表現がふくまれている
ユーザーはメール文を読んで不快になったら即座にメールを閉じる。場合によっては大きなクレームに発展する可能性もある。
- メール本文の推敲・校正が甘い
誤字や脱字、文法上の誤りがある文章はユーザーの印象を悪くする。
メルマガの開封率やクリック率が低いときの対策
メルマガの開封率とクリック率は、Googleアナリティクスかメール配信システムを使って測定します。開封率はテキストのみのメールでは測定できないため、HTMLメールを使用することが必須です。(クリック率はテキストメールでも測定できます)
メルマガの開封率は以下の式で求めます。
開封率=(メールが開かれた数÷ユーザーに届けられたメールの数)×100%
メルマガのクリック率を求める式は以下のとおりです。
クリック率=(クリックされたリンクの数÷ユーザーに届けられたメールの数)×100%
メルマガの開封率が低いときの対策
メルマガの開封率が低いときの主な対策は以下のとおりです。
- 件名を「ユーザー目線」で作る
先述の「在庫あり」の場合、在庫がある→入荷数が多い→ニーズが高い人気商品、と変えて「人気の〇〇、ただいまセール中!」というふうにメリットを感じさせるような文言にする。
- メリットが伝わりやすい言葉を件名に入れる
「もらえる、当たる、得する、無料」などの言葉を件名に入れる。また、「メルマガ会員限定配信」「特別クーポン付き」などの文言も有効。期間限定、数量限定などの緊急性や希少性、限定性などを演出するのも効果的。
- 件名で最新情報を配信していることを伝える
「本日リリース!、速報!、緊急発表!、新着情報!」などのあおり文句を入れる。「鮮度が新しく、まだ自分の知らない情報である」と認知させる。
- 件名に差出人名を入れる
企業が配信するメルマガであれば、担当者の氏名まで記載する。そうすれば、ユーザーに安心感を与えられる。
- ユーザーが自分事としてとらえられる件名にする
自分事としてとらえられるようにパーソナル感を出す。「件名に名前を入れる、〇歳のお客様限定、あなたにおすすめの最新情報をお届け」などの文言を入れると効果的。ユーザーに特別感や親近感を抱かせる。
- メルマガのターゲットに合わせて配信頻度・曜日・時間などを決める
ターゲットがビジネスマンなら朝・夕の通勤時間帯に配信する、主婦なら平日の昼間から15時の間に配信するなど。セグメント配信できる環境を用意すれば効率よくターゲットにメルマガを届けられる。
- メール本文でメルマガ限定感を演出する
メルマガでしか手に入らない最新情報やお得情報、おもしろいニュースなどを提供する。「このメルマガを購読しているからこそ知ることができた」と特別感を演出する。
- それぞれのデバイスに最適化する
現代のメルマガはさまざまなデバイスで見られる。そのため、パソコン・スマートフォン・タブレットなどの主要デバイスに対応できるように設定しておく。
- 特定電子メール法に違反していないかチェックする
スパムあつかいされる言葉を使っていないか、見つけやすい場所にメルマガ購読解除リンクを載せているか、など。
メルマガのクリック率が低いときの対策
メルマガのクリック率が低いときの主な対策は以下のとおりです。
- 「ユーザーのニーズをどのように満たすか」を明確にする
提供する商品・サービスがユーザーにどのような価値を与えるのか?をメール本文でしっかり伝える。
- ユーザーに起こしてほしいアクションやゴールを明確にする
自社サービスに契約してもらう、自社サイトの商品ページのURLをクリックしてもらう、などユーザーを導きたいゴールをはっきり決めておく。ゴールが明確になれば動画や画像を効果的に配置できる。
- メルマガ本文は簡潔でシンプルに仕上げる
メール文の執筆にはあまり時間をかけず、構成づくりや効果測定に時間を使う。
- メール本文のトンマナを明確に決めておく
ユーザーの気を引くために過剰に不安をあおったり、否定的な言葉を多用したりしない。
- 配信前にメール本文を複数人で推敲・校正する
- 画像や動画を活用し、視覚的訴求力を向上させる
- クリックしてほしいURLやボタンをひとつに絞る
一度URLなどをクリックして他サイトに遷移した場合、ほとんどのユーザーはメルマガに戻ってこない。また、クリックしてほしいURLやボタンはファーストビューと本文末尾に設置する。
- ボタンとアンカーテキストをそれぞれ用意する
あるABテストではボタンとアンカーテキストをそれぞれ単体で設置するよりも、両者を併用したテストの数値が一番高かった。そのため、リンクはボタン・アンカーテキストの両方を併用するのがおすすめ。
- セグメント配信を行う
セグメント配信を利用すれば、それぞれのユーザーに最適なメルマガをピンポイントで届けられる。ニーズにマッチしたメールを配信できればクリック率はおのずと向上する。
- 「マルチパート配信」を行う
ユーザーによってはHTMLメールを受信拒否していたり、受信できない環境であったりすることも少なくありません。
マルチパート配信は、HTMLメールを受信できない環境であった場合、代わりにテキストメールを送信できます。この2段構えであれば、ユーザーの受信環境に左右されずメルマガを配信可能です。
メルマガの開封率・クリック率を測定するならメール配信システムがおすすめ
先述のとおり、メルマガの開封率・クリック率を測定するためにはGoogleアナリティクスを使う方法とメール配信システムを利用する方法があります。
ただ、Googleアナリティクスを利用する場合、ある程度の専門知識がなければ対応はむずかしいでしょう。
例を挙げると、Googleアナリティクスで開封率を確認するにはイベント設定が、クリック率を測定するためにはダミーパラメータの準備や設定がそれぞれ必要になります。
しかし、メール配信システムを利用すれば、開封率取得機能・クリックカウント機能を使うことで開封率やクリック率を簡単に測定可能です。
また、先ほど触れたHTMLメール、マルチパート配信、テスト配信、セグメント配信などの機能も実装されています。
まとめ:メルマガの開封率・クリック率を向上させるためにPDCAを積極的に回そう
メルマガの開封率・クリック率が低いせいで自社の目的を達成できないときは、原因を突き止めてPDCAを積極的に回していく必要があります。
PDCAを回すとき、実践してみたい施策が複数出てくる場合もあるでしょう。このようなときはABテストを行うのがおすすめです。ABテストは複数の施策を一度に試すことができ、数値で結果がはっきりとわかります。
また、メルマガの開封率やクリック率のPDCAを効率よく回すためには、迅速に効果を測定できる環境がマストです。
める配くんでは、先ほど紹介したメルマガの効果測定や配信方法の改善に役立つ機能がそろっています。メール配信の効果を実感できるフリープランやオンラインセミナー、料金プラン診断も行っております。
メルマガ運用でもっと成果を出したい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。